文系からコンピュータサイエンス大学院に入学する時に必要だった履修科目
はじめに
米国CS大学院に留学する際に必要だった前提科目とそれを受講できるオンラインプラットホームを書き留めます。米国大学で前提科目を履修すると非常に高額なので、できるだけ日本の大学で履修しました。
CS科目
Object-Oriented Programming
オブジェクト指向言語に関する授業です。放送大学のアルゴリズムとプログラミングの単位で代替できました。
Data Structures
データ構造に関する授業です。放送大学のデータ構造とプログラミングの単位で代替できました。
Computer Organization and Assembly Language
コンピュータの構成とアセンブリ言語に関する授業です。アリゾナ州立大学のオンラインクラスで代替できました。クラス自体は自分のペースで進み、59$です。
Computer Organization and Assembly Language Programming - Master of Computer Science
Compilers
コンパイラの授業科目に関してはオンラインで受講できる授業が日本と米国の大学で開講されていないので現地で受ける必要があります。
Algorithm Engineering
アルゴリズムに関する授業です。放送大学のアルゴリズムとプログラミングの単位で代替できました。しかしUCSD extentionなどで開講されているアルゴリズムの授業の単位を取得していたほうが安心です。C, C++やJavaから選んで受講しましょう。クラス自体は3ヶ月で完結し、700$です。
Data Structures and Algorithms in C | UC San Diego Extension
Data Structures and Algorithms in Java | UC San Diego Extension
Operating Systems Concepts
オペレーティングシステムに関する授業です。北海道情報大学のオペレーティングシステムの単位で代替できました。
Foundations of Software Engineering
ソフトウェアエンジニアリングに関する授業です。 北海道情報大学のソフトウェアエンジニアリングの単位で代替できました。
数学科目
Discrete Math
離散数学に関する授業です。UCSD extentionのオンラインクラスで代替できました。クラス自体は3ヶ月で完結し、700$です。
Discrete Math | UC San Diego Extension
Linear algebra
線形代数学に関する授業です。放送大学の入門線型代数（’19)の授業で代替できました。
Statistics
プラットホーム一覧
放送大学のホームページ
北海道情報大学のホームページ
http://tsushin.do-johodai.ac.jp/index.php
Computer Organization and Assembly Language Programming - Master of Computer Science
UCSDエクステンションのページ
Discrete Math | UC San Diego Extension
Data Structures and Algorithms in C | UC San Diego Extension
通信制大学で学べるコンピュータサイエンスについて
はじめに
最近のコンピュータサイエンスブームに影響された自分は、計算機科学を体系的に学ぶために大学の授業を受けることにした。自宅で手軽に受講できる点を考慮し、通信制大学の授業が良いのではないかという結論に至った。
また、海外大学や大学院に編入や入学する場合の前提科目の単位を習得する時にも通信制大学はオススメである。ちなみに、アメリカの大学の学費は非常に高く、オンライン授業でも1科目$700(75000円位)かかる。実はUniversity of People という授業料無料(単位認定試験に120$,13000円ほどかかる)のすごい大学がある。しかし1学期目は指定された授業を２つ取る必要があるため柔軟性に欠ける。
加えて、アメリカなどでエンジニアとして働く場合、ビザ申請にコンピュータサイエンス関連の学位が不可欠なので、最短1.5年で卒業できるオンライン大学はおすすめである。
色々調べたところ、以下の3つの大学が候補に挙がった。
学費の安価な順から
である。
放送大学
放送大学は言わずと知れた通信制大学である。放送大学でコンピューターサイエンスの内容を学ぶ場合、「情報コース」を中心に履修していくと考えられる。
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メリット
学費が安い点にある。また、授業の内容にも一定の評価があり、単位認定試験も簡単ではない。加えて、いくつかのオンラインで完結型の授業も有る
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デメリット
授業の成果を確認する単位認定試験は平日にも開催されるため、日程が合わない場合は受験ができない。(次の学期に受験できる)
代表的な授業
データ構造とプログラミング
コンピュータの動作と管理
コンピュータとソフトウェア
アルゴリズムとプログラミング
Javaプログラミングの基礎（オンライン完結型）
C言語の基礎（オンライン完結型）
情報ネットワーク（オンライン完結型）
ネットワークセキュリティ（オンライン完結型）
データベース
線形代数学
などがある。
学費
- 放送大学 1科目 11000円+入学料7000円
北海道情報通信大学
北海道情報通信大学はコンピュータサイエンスの授業を完全オンラインで提供する数少ない通信制大学の一つである。学生は完全オンラインで卒業を目指すことができる。
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メリット
完全オンラインで受講、単位認定試験の受験ができること。そして、単位認定試験がオンライン上で1学期に2回も開催されることである。（4月開始の授業では5月と7月、10月開始では11月と翌年1月）また、放送大学で開講されていないような専門的な計算機科学の授業が多く開講されている。
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デメリット
学費が放送大学と比べるとやや高い点である。
代表的な授業
コンピュータアーキテクチャ
ソフトウェアエンジニアリング
など計算機科学に関連する授業は非常に多い。
学費
- 北海道情報通信大学 1科目 12000円 +オンラインで受講する場合＋15000円×科目数＋入学料25000円
サイバー大学
サイバー大学もまた、コンピュータサイエンスの分野を完全オンラインで受講できる数少ない通信制大学の一つである。
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メリット
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デメリット
学費が非常に高額である。科目履修生の場合でも初期費用が大幅にかかり、3年時編入する場合は90万円ほど費用が卒業までに発生する。
代表的な授業
AIアルゴリズム
ソフトウェア開発論
統計解析とデータマイニング
ネットワーク実践論
UNIX サーバー構築
Pythonプログラミング演習
などがある。サイバー大学の学部の特徴として、他にも経営戦略などのビジネス系の授業が多い。
学費
- サイバー大学 1科目 42000円 +登録料20000円+学籍管理料12000円+システム利用料16000円+入学検定料10000円である。
まとめ
学費はやや高いが、完全オンラインで専門的な計算機科学の内容が学べる、北海道情報通信大学が自分のような初学者にはよいのではないかと思う。
*1:すべての履修科目でAやBを取る必要があるらしい
